立憲パートナーズ大田の会内でアンケートを取り、その回答です。
緊急アンケート回答
1,立憲民主党は議席を減らし96議席にとどまりました。なぜ、その様な結果になったと思いますか?
K1: 地力と広報力の不足だと思います。
・有望な新人候補者に対して選挙期間中の幹部や著名議員の応援が少ない。常駐できる人員も足りず、ボランティアや有志の地方議員、関連組織からの応援など でなんとか回しているところもあるようでした。
・県連が全県的組織として機能しておらず、現職議員の「荘園」がバラバラに存在しているような地域もあるように見受けられました。
・広報・宣伝担当者(党公式ツイッター)は個人の思いや抽象的理念を吐露される一方で、政策のポイントや候補者の魅力を要領よく伝える戦略が欠けていたの では、と思います。
S1: ⇒もともと、そのくらいの支持率しかないのに、政権交代の夢を見てしまった。
詳細は、・立憲合併は、1+1は1にしかならないと合併反対をしましたが、やはり1+1=1でした。
・あらゆる所からの反共攻撃と野党分断攻撃がありました。しかし、野党共闘が実現した所は、まあまあ、実力どおりの数字だったと思います。
K2: 岸田内閣の発足時点での週刊誌予測では自民単独300超え。それを思うとよくやったという結果だと思います。
内容は、小選挙区では前回並みで比例区で惨敗。選挙制度のひずみがこれほど大きかった選挙はないのではないでしょうか。
維新の四国で比例復活した人は惜敗率20%台。そのほか次点になっていない候補が比例復活しています。
S2: 自民党がずるくうまかった。コロナが修復し、さけも自由に飲めるようになってしまった。代表選とマスコミ利用。国会を開催しないで短期間の選挙日 程、まこさん結婚、ハロウィン、当日の天気で投票率が上がらなかった。都連の士気の上がらない運営、下手くそな活動(チラシの全戸配布をしないしポスティング用が用意されていませんでした。)連合の妨害。共産党との中途半端な共闘など。
N1: 自民党のマスコミを総動員した、汚いやり方に何もできなかったこと。…国会を開かず、総裁選の実施、あまりにも投票日までの日程を短くしたこと。
その結果、せっかくの野党共闘の政策合意など様々なことが、短期間でなされたこと。
K3: アベ・スガと10年近く続いた自公政権に対して、多くの国民はもう限界だと、交代を求めていた。
今回の総選挙の大きなテーマであり、立憲民主党も#変えようをメインスローガンに打ち出し、政権交代選挙を呼びかけた。
変えるべき政策を、次々に打ち出し、4野党共闘に踏み切った。それ自体は、必要な事であったが、直前に、自民党は菅総理が辞任し1か月かけてマスコミジャックし岸田政権を誕生させた。
自民党は顔だけ変えることで、変わったというイメージを植え付けぼろが出る前に解散総選挙を仕掛けたため。、#変えようとの訴えのインパクトは薄くなっていた、しかも立憲民主党の政策は100と多岐にわたり、理解するハードルは高かったことで、共産党と組んで政権交代するというイメージばかりが表面に出てしまったのではないか。
立憲民主党が2017年にとった議席は小選挙18と比例区37の合計55議席だった。その後2021年までに合流してきた希望の党や無所属系の議員が加わって解散時の議員数は110となった。今回拡大立憲民主党がとった議席は小選挙区57比例区39の96議席。
この結果から浮かび上がるのは、コアな立憲民主党から見ると議席は増えているが,その後加わった分の議員に見合う比例区での票が 出なかった。小選挙区では野党共闘でぎりぎり踏みとどまったという見方もできるのではないか。
更に、落選した現職32人の内訳は、もともとの立憲系32人、国民系8人、無所属系1人となった点は分析が必要ではないか。
S4:小選挙区で議席を伸ばし、比例で減らしたことは、当選した地元が頑張って、党としては票を稼げなかったと言うこと。
つまり、早い時期から統一候補が決まり、市民連合など地元の市民が頑張った結果であり、政策などは、党の打ち出し方がまずかった。
また、日本の「口利き政治」を打破することが出来なかったから!
2,選挙前に出された政策についてどのように評価しますか
K1:・個別の内容はよいものが多く含まれていましたが、もしかしたら有権者には「分配」と「減税」ぐらいしか伝わっておらず、
「減税してどうやって分配するのか。立憲(民主系)のわりに生活保障や社会保障、教育・保育の話もあまり聞こえてこない。よくわからない」と流されてし まった可能性もあるのかもしれません。
S1: ⇒評価します。
K2: 個別の政策は問題ないと思うが、外交・安全保障の面で政権側からの非難がないよう
「安保体制は最低10年は堅持」などを織り込めばなおよかったと思います。
S2:大変良かったです。但しリニア反対表明はして欲しかった。
N1:とても素晴らしい政策…政権取ってこれをやる…特に井戸さんの夜のスライドは、わかりやすかった…なのに浸透できる時間がなかったですね。
K3: 打ち出された政策自体は必要なもの。しかし、あまりにも広がりすぎて訴えの焦点が絞り切れなかった面があったのではないか。
有権者が受け止めやすいように3~4点の分かりやすい柱を立てる必要があったのではないか。
#変えよう 何を、その先のイメージは?
S4:変わろう。」と言っても、「どのように変わるのか?」ハッキリしなかったので、安定を求めて与党に投票したのだろうと思う。
選挙用の政策ではだめだと思う。常日頃から、掲げていないとならないと思う。
また、与党との政策の違いをはっきりさせるべきである。
「支え合う」と言っても、最下層に分配し、そこは浮上するかもしれないが、全体としては、沈下するように受け止められたのじゃないか?
例えば、「最下層は消費市場から退場しているので、これが参入してくることで、全体のパイが広がり経済発展が期待できる。」と言ったことが、伝わっている必要があったのではないか?
3,政策の伝え方について感じたことはありましたか
K1・ 政策の規模の大きさ、またがる領域の広さに比べて、浸透させるための時間や資材をどれほど確保できていたのかという疑問が残ります。
立憲民主党の政策は、チラシやパンフレットにまとめれば一件落着というようなものではなく、相当広範な理解や合意形成が必要となるものです。
一般有権者にとっては全体像や中身がよくつかめないまま選挙になってしまったのではと悔やまれます。
・単なる分野名よりもアピールしやすいキーワードや見出しでまとめる(例えば「教育無償化」「保育の確保」「医療介護の確保」「雇用の創出」など)ことや、
より即物的・具体的な表現や話の筋立てを考える、分厚い政策集の存在を周知する、手に取って見れるようにする、図解する等の工夫も必要だと思います。
記事がその都度ばらばらに流れてそれっきりになりがちなので、一括して全体を把握しずらくなっているのだろうと思われます。特にシリーズ物はまとめておく必要があるのではと思います。
・東京9区で当選した山岸一生候補の「子供たちに希望を。お年寄りに安心を。現役世代に豊かさを」や、静岡補選になりますが山崎しんのすけ候補の「リアル な暮らしを良くしよう」のように、「変えよう」をさらに明確化し、政策の話のとっかかりにもなるようなフレーズも効果があるのではないでしょうか。
S1:⇒ありません。
K2:打ち出した政策が必要な人に届いていない(いつもそうではあるが)。
非大卒・非正規の方にどう訴えるかを我々も考えないといけない。
SJ:ジェンダー平等の訴えが不足していました。夫婦別姓をもっと争点にすべきです。
N1: あのスライドは、全党でやったのでしょうか? あれを日常的に駅頭、屋内などで使って講演会を開けたらいいですね!
K3: 今のマスコミの状態を考えると難しい面はあるが、注目されていた分配論争についても、成長が先か分配が先か、政策論争を徹底的に掘り下げて可視化できれば、また違った展開もあり得たのではないか。相手も応じざるを得なくなるように持っていく作戦?はなかったのか
S4:政策の実現に野党共闘だろうと思ったら、志位さんと握手や写真を拒否すること自体が、党の本気度を伝えられなかったのだろうと思う。
4,市民連合を中心に野党候補者の1本化を進めましたがどのように評価しますか
K1:・都内選挙区の市民連合にも参加されている早大の小原教授が、市民連合には全国組織があるわけではなく、基本は地域的組織だと仰っていました。
連携の核や潤滑油となれるような地域の集まりがあれば、そうした会が各政党の地方組織と折衝して協定を結んだり推薦を出したりするボトムアップのやり方 は良いと思います。やはり小選挙区当選できた選挙区地域はその取り組みの始動が早かったように見受けられます。
S1:⇒それしかない道を自然に選択したと普通に評価します。
K2::一本化しなければ与党に勝てないのであるから一本化は必要。
ただし、一本化の進め方に問題あり。ボトムアップ・日常の活動を重視した候補者選定が必要だと思う。
「野党共闘は失敗」というのは、野党共闘されると危ない与党側からの情報戦だと思います。
S2::やるなら徹底的にやる。市民連合党で良いじゃないでしょうか?
N1:今後も、自公政権プラス維新に勝つためには、野党共闘が、必要でしょう!日常的にやって行けたらいいですね〜!
K3:今の選挙制度では、野党の候補者も1人にすることはこれ以外に勝てる道があるかは疑問。その意味を有権者に伝える努力がもっと必要だったのではないか。実際小選挙区では、接戦に持ち込み成果を出せた。各選挙区の事情をさらに分析し、ワンパターンではない取り組みも検討すべき段階に来ているのではないか。
S4:正確に把握はしていないが、一本化出来ていないところの方が、落選したのではないか?
すると、共産党と協力し、連合の協力を得るために、それに遠慮することはないのではないか?
5,大田区での取り組みについてどう思いますか
K1::立憲パートナーズ大田の会や、市民連合おおたの会の方々の活動に敬意を表します。一方で、立憲の地域組織を再構築していかないと今後には不安もあるだろうなと感じています。また、ポスター剥がしや貼り替え、お礼回りのような撤退戦・メンテナンスに見える部分が大事たということを学ばせていただいた気がします。
S1:⇒不詳(個人的には大森駅でのビラ配布は楽しかったです)
K2::井戸さんが選挙区を変わった以上、ほかに何ができることがあったのか。あったのであれば逆に教えてほしい。
S2::都議選から選挙対策本部が全く機能していませんでした。全て都連の責任です。
N1::市民連合大田の会…が、しっかりしていたので、気持ちよくできました。
井戸さんが、直前になって選挙区を変わらざるを得なかったのは、大変なことで、私たちの応援も、多く削がれました。
K3:有権者が勝てると思える候補者で統一しないと、投票に来ないし、維新などの第3の候補者に票が流れる。
S4:野党共闘をよりPRする点で、小選挙区で共産が立ったら、その区では、比例は「立憲」。小選挙区立憲の場合は、比例は、「共産」と明確にすべきだったと思う。
それで、共闘しているのと分かる。
6,候補者や、候補者の選び方などで意見がありますか
K1:4区と15区については井戸さん、谷川さん、小堤さんそれぞれ候補者として素晴らしく、その中から一本化せざるを得ないのはやむを得ないことだと理解しています。しかし一本化があまりに直前すぎると候補者の浸透も時間が足りず、体制を立て直して比例票獲得の活動を始めるころには選挙も半ばというような状況になりますので、酷でもタイムリミットを切るしかないのではと感じました。東京1区や9区は参考になりそうです。
S1:⇒ありません。
K2:ボトムアップ・日常の地域活動を評価して候補者選定をしてほしい。
S2::やるなら徹底的にやる。市民連合党で良いじゃないでしょうか?
N1:: 今回闘われた方は、どうするのでしょうか?
K3: 予備選とか、時間をかけて候補者を区民が参加して押し上げていくシステムが必要ではないか。
政党の都合で決める候補者では関心も盛り上がらない。
S4:落下傘候補はやめてもらいたい。地元の意見を聞いてもらいたい。また、我々が政治家を育てなければならないと思う。
7、今後のパートナーズの取り組みとして提案はありますか
K1::地元を見ることと、他の地域を見に行ってみることの両方をやってみると気持ちを前向きに保つことができそうな気がしています。
S1: ⇒ありません。
K2::今考えられることはなし。
党・地方議員との関係も一度見直すほうがよいかも知れない。(関係を切るということではなく、どのようなスタンスで接するか)
S2:SDG’s政治を進め、SDG’sの学習会で若い人との対話を進める。(地球温暖化問題を真剣に考える)
庄嶋さんとまちづくりワークショップを各地で開催し交流する。(緑、5G問題)パリテカフェを各地で開催し女性候補を発掘する。
市民連合、奈須さん、ワーカーズコープと共同で学習会の開催。エッセンシャルワーク研究会とか、大田区のお金の使い方の問題点など。
個人的には「山王あきない邸」にて何でも話せるSDG’sカフェをワーカーズコープと運営しようかと企画中(ナマケモノ倶楽部のフェアトレードコーヒーや
チョコレートの販売)国際都市大田区をフェアトレードタウンにする。斉藤りえさんと障がい者の理解と共生の学習会。
N1::参院選に向けても、東京の予定候補者に、今からならじっくり主張をかけるのではないですか? 地球温暖化、原発、憲法…などなど
K3:活動できる人を増やす。組織力を強化してもっと市民の中にこちらから入っていくようなイメージで。
S4:立憲パートナーズ大田の会の輸出
8, 立憲民主党の都連や、党本部に対して提言などはありますか
K1:・やはり衆議院議員候補がいなくても総支部が機能するような仕組みにしておくこと、総支部長が空白となった場合に地元の地方議員が支部の主導権やイニシアチブを発揮できるような環境作りが必要だと思います。
・比例票については全体的に低調であるだけでなくムラもあり、やはりさらなる取り組みがないと比例票の積み増しは難しいのだなと分かりました。
・今回9区で立候補を取り下げ、比例単独に回った高松さんが全都(あるいは全国各地)に応援に入られましたが、結局は彼まで比例の議席が回らず、落選となりました。彼のような素晴らしいメンバーまで比例の議席を回せるようになんとしても立憲の比例票を増やそう、比例は立憲民主党との呼びかけを広げていこうというような熱い仲間へのエールを込めたメッセージを、少なくとも議員や候補者、党員やサポーター、パートナーズに向けてはもっと積極的に呼びかけてもよかったのではないかと思います。
・誰とは言いませんが、「山本太郎さんと一緒に仕事がしたいから比例は察してください」というようなことを言った都連幹事長がいたそうですが、立憲民主党の候補者で小選挙区では惜敗となる可能性のある仲間や高松さんなど比例単独に回った仲間のことはそこまで当選させたくはないのかと訝しく思いました。私は一定水準の仲間意識を党のメンバー全体に向けられない人は組織人・政党人としては信用しておりませんので、一定レベルのところまでは達するようにもう少しきっちりやっていただければと思います。また、今回の票数を見ても、立憲と他党が競合している選挙で他党に票を流すとか、比例で他党への投票を呼び掛けるような余力はないだろうなと思います。公明党に票を流してもまだ比例第一党でいられる自民党とは立憲民主党はまだまだ違うのだということを嚙み締めなければと思います。
S1: ⇒代表変えすると、もっと支持率は下がります。 (何かあると代表替えするから安定感がありません。)
これに連合さまさま、が加わり、まるで、昔の民主党の悪い面そのものです。さらに、共産党との野党共闘が不発になると参議院選は半減しますよ!
K2:・民主党政権時代の幹部は裏方に回り発言を控える。あるいは引退する。
・一般の人が興味を持ち、政権側が乗れない政策を作る.人口の増減に合わせた国会議員定数の増減女性天皇・女系天皇の容認など
S2::都連幹部の退陣(長妻、手塚)と女性の登用。
SDG’s政治の推進。ジェンダー平等(女性議員を増やす)井戸まさえさんに本音で語ってもらう場を作る
N1:大田区の立憲民主党が、どうなるなでしょうか? 区議・都議を囲んでしっかりと話をすること。
K3::地力をつけるしかない。いつも選挙のたびに、風を頼りにほかの組織を当てにして選挙を戦うと、政策にもブレが出て有権者の信頼を作れないのではないか。立憲民主党としての地域の組織モデルを作り、特定の組織から振り回されないようにしてほしい。自律。それ以前の自立。
国会議員、自治体議員、党員、パートナーズ。それぞれが連携して日常的に活動する体制を作ることが必要ではないか。
S4:党や、党が政治家に促して、自分の地元で、パートナー、市民による、党組織ではない『立憲パートナーズの会』の発足を促進するようにしてもらいたい。
以上